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病気になってから治療するのではなく、病気を未然に防ぐ予防医学が大事になります。わんちゃん・ねこちゃんの健康を守るためにもワクチン接種・フィラリア予防・ノミダニ予防をしっかりと行う事が重要です。
混合ワクチンは感染症を予防する・重症化させないために必要になります。これらの感染症の多くは発症してしまうと効果的な治療が少なく、なかには命に係わる感染症も含まれています。わんちゃんもねこちゃんも定期的に接種することが大事になります。
それぞれの飼育環境に合わせたワクチンをおすすめしておりますので、詳しくはお尋ねください。
狂犬病はヒトやわんちゃんを含めたすべてのほ乳類に感染することが知られており、発症するとほぼ100%死亡する大変怖い病気です。日本は世界でも数少ない狂犬病清浄国ですが、近隣国では蔓延しておりいつ日本に侵入してくるかわかりません。そのため、ワクチンによる予防が非常に重要です。
また狂犬病予防法という法律で生後3か月以上のわんちゃんには接種が義務付けられていますので、必ず年に1回予防接種をうけましょう。
フィラリア症(犬糸状虫症)は蚊を媒介して心臓や肺動脈に寄生する寄生虫が引き起こす病気で、わんちゃんだけではなくねこちゃんもかかります。
わんちゃんではフィラリアの成虫が心臓や肺動脈に寄生する事により血液循環障害が引き起こされ、様々な症状が現れ死に至ることもあります。
ねこちゃんの場合は主に肺に障害を起こします。ねこちゃんでは感染しても寄生する数が少ないので診断が難しく症状が出た時には危機的な状況です。また健康そうに見えても突然死することもあります。そうなると治療は非常に難しく予防が重要になってきます。
予防薬の効果は体内に侵入したフィラリアの感染幼虫が筋肉などで発育している間に駆除するものなので、感染そのものを防ぐものではありません。そのため、4~5月から11月末までの定期的な投薬がかかせません。また毎年フィラリア予防の前には必ず検査が必要になります。
ノミが寄生するとわんちゃん・ねこちゃんにとって不快なだけではなく、ノミアレルギー性皮膚炎をおこしたり、重度の場合は貧血を起こしたりします。また瓜実条虫やバルトネラ菌(猫ひっかき病)などを媒介をすることもあり、ヒトに被害を及ぼすこともあります。
マダニも貧血や皮膚病の原因になるだけではなく、赤血球に寄生して重度の貧血を引き起こすバベシア症やヒトにも感染するライム病・日本紅斑熱・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の病原体を媒介します。特にSFTSは2013年に日本でも初めて死亡例が報告されて以降、全国的に広がりをみせています。
これらの病気からわんちゃん・ねこちゃん・飼い主さまを守るためにもしっかりとノミ・ダニ予防をしていきましょう。